Oculus RiftとUSBポートの話

この記事はOculus Rift Advent Calendar 2018の7日目です。

Oculus Rift CV1は素晴らしい。本当に素敵なVRデバイスなのですが、唯一の難点はTouchも使う際に「USBポートを3つも使う(場合によっては4つも)」だと思います。

そんなRiftちゃんの難点を解消するグッズをご紹介します。

必須アイテム:USB-CをAに変換するアダプタ


特にノートPCでOculus Rift CV1を使う人は、絶対に買っておきましょう。無くしがちな小物ですから、Amazonとかでセールがある度に何度も買いましょう。

こういうやつです。

ポート間の隙間が狭めのノートPCの場合は以下の短いケーブルがついているタイプもお勧めです。

何故かというと、まだまだUSB Type-Cポートを使うデバイスは多くないので、Type-Cポートは空きがちです。VRが動く最近のノートPCならほぼ間違いなくType-CポートはUSB3.0以上なので、Riftを繋ぐ際の転送速度も問題なし。

実際、私が使っているPCも、USB Type-Aポートは2つしかないので、USBポートが3つ必要なOculus Rift & Touchを使うには、空いているType-Cポートを使うしかないんです。

ちなみに、Type-Cコネクタで刺さるカミナリ矢印なマークのThunderbolt 3端子とかも、ほとんどの場合はUSBとして使えます。Alt modeとかでググると闇に触れたりできますが、とりあえず細かいことは気にせずRiftを刺すのに使いましょう!

USB端子のイラスト(Type-C)

USBハブを使うときは「ACアダプタ付き」で「青い端子(USB3.0)」のモノを買うべし。ただ、それさえも間違いないというわけではない


USBポートの数が足りなければ、USBハブを買えばいいじゃない。そう思っていた時期が私にもありました。ただ、USBハブを適当に買ってくると「Riftが何故かうまく動かない病」になることがあります。

私がググった限り、おおよそ、以下の二つが原因です。

・USBの電力が足りない
・USBの帯域が足りない

USBポートから給電できる容量は決まっています。3股コンセントの感覚でUSBを分配すると、分配した先に行き渡る電力は当然ですが少なくなるわけです。

そして、Rift本体やセンサーは、結構電力を食うみたいです。測ったことはないんですが、USBの出す電力をギリギリまで使おうとしているのかもしれません。だって、実態は、ディスプレイと赤外線発光素子と赤外線カメラですから。

結果、電力不足で安定して動かなくなる、なんてことがあるようです。ググった限りでは。

USBハブにACアダプタが繋がるタイプだと、ハブから電力が供給されるので、少なくとも電力不足の心配はなくなります。なので、ACアダプタがあるUSBハブ(セルフパワータイプ)を買うようにした方が成功率はあがりました。

また、Oculus Riftやそのセンサーは、USB3.0を要求します。青い色がついたUSBポートはだいたい間違いなくUSB3.0です。なので、ポートが青いUSBハブを買うようにしましょう。安いハブだと、実は一部ポートだけがUSB3.0だったり、そもそも全部2.0だったりします。マウスやキーボードを繋ぐ分には2.0で困らないので、2.0しか対応しない製品は未だに結構店頭にあるんです。

USB2.0と3.0ではデータ転送量(帯域)が全然違うので、2.0で繋がってしまうと、センサーのデータをちゃんとPCに流し込めないなどの事象が起こり、動作が不安定になります。
USB端子のイラスト(Type-A・USB3.0)

USBは魔界


では、セルフパワーでUSB3.0と書いてあるハブを買えば絶対安心なのでしょうか。それがそうとも行かず。どうも供給できる電力やハブそのものの処理能力は製品によって違いがあるのでしょうか。あるいはまだ私が気づいていない理由があるのでしょうか。不安定になったりすることもあります。

その場合は、ハブに刺すものを変えてみたり。本体直結にRiftとセンサー、もう一つのセンサーはハブにつなぎ、他のUSBメモリとかマウスとかもハブに刺すようにするとか。そんな感じの運用をウンウンと考えて安定させることになります。


ただ、電力と帯域が課題になることは可能性が高そうなので、ここを念頭に、差し替えの検討をすると、安定動作に近づくことになるのかも…というのが私の肌感覚です。

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