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Oculus RiftとUSBポートの話

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この記事は Oculus Rift Advent Calendar 2018 の7日目です。 Oculus Rift CV1は素晴らしい。本当に素敵なVRデバイスなのですが、唯一の難点はTouchも使う際に「USBポートを3つも使う(場合によっては4つも)」だと思います。 そんなRiftちゃんの難点を解消するグッズをご紹介します。 必須アイテム:USB-CをAに変換するアダプタ 特にノートPCでOculus Rift CV1を使う人は、絶対に買っておきましょう。無くしがちな小物ですから、Amazonとかでセールがある度に何度も買いましょう。 こういうやつです。 http://amzn.asia/d/95HZkBu ポート間の隙間が狭めのノートPCの場合は以下の短いケーブルがついているタイプもお勧めです。 http://amzn.asia/d/fM0r108 何故かというと、まだまだUSB Type-Cポートを使うデバイスは多くないので、Type-Cポートは空きがちです。VRが動く最近のノートPCならほぼ間違いなくType-CポートはUSB3.0以上なので、Riftを繋ぐ際の転送速度も問題なし。 実際、私が使っているPCも、USB Type-Aポートは2つしかないので、USBポートが3つ必要なOculus Rift & Touchを使うには、空いているType-Cポートを使うしかないんです。 ちなみに、Type-Cコネクタで刺さるカミナリ矢印なマークのThunderbolt 3端子とかも、ほとんどの場合はUSBとして使えます。Alt modeとかでググると闇に触れたりできますが、とりあえず細かいことは気にせずRiftを刺すのに使いましょう! USBハブを使うときは「ACアダプタ付き」で「青い端子(USB3.0)」のモノを買うべし。ただ、それさえも間違いないというわけではない USBポートの数が足りなければ、USBハブを買えばいいじゃない。そう思っていた時期が私にもありました。ただ、USBハブを適当に買ってくると「Riftが何故かうまく動かない病」になることがあります。 私がググった限り、おおよそ、以下の二つが原因です。 ・USBの電力が足

VRで間近で観るキャラの顔のバランスはどうとるかの話

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この記事は Oculus Rift Advent Calendar 2018 の5日目です。 VRだもん、キャラクターを間近で見たい! って思いますよね。 ところがどっこい、これが意外と難しいというお話です。 私は以前、VR内でキャラクターを鑑賞するコンテンツを製作を担当していた時期がありました。何作か担当したのですが、最初の頃の反応として多かったのは 顔がでかい! というものだったんです。TVアニメからゲームから、実績豊富なCGスタジオに製作を依頼したキャラクターモデルだったので、クオリティは折り紙付きです。そんな3DモデルをVR内で見ると、なぜか「顔がでかい」という感想になるんです。 アニメの顔は実は大きい 高品位な3Dモデルとして多くの人に愛されているユニティちゃんと、フリー素材サイト「ぱくたそ」で見つけたモデルさんの写真を見比べてみましょう。肩のラインと、耳のラインにそれぞれ線を引いてみます。 © UTJ/UCL 先の引き方が雑で恐縮ですが、肩幅と顔の幅の比率を見ると、現実の人間は肩幅:顔幅はだいたい2:1くらいです。一方で、ユニティちゃんは明らかに顔幅が大きい(肩幅が小さいと言うべきなのかも)。 ただ、ユニティちゃんを見て、顔が大きいとは思わないはずです。アニメの絵は、だいたいこれくらいのバランスなので。おそらく、歴史の中でアニメ的な表現を突き詰めていくうちに、これくらいのバランスが良いと落ち着いたのでしょう。 それは、2次元の画面で見る場合の話です。VRという新しい表現に飛び込み、まるで現実のように感じる空間で、アニメのように顔幅が大きい表現を見ると「なんか顔でかい!」と思ってしまうのではないでしょうか。 じゃあどんなバランスがいいの?→フィギュアを参考にしました 困った私に微笑んでくれたのは、机に飾っていたアニメキャラのフィギュアでした。3次元空間にありながら、アニメキャラクターとしての可愛さを表現できている。キスしちゃいそうなほど間近で見てもまったく破綻がない。これだ! というわけで、私は当時仕事を依頼していたCGスタジオに、肩幅と顔幅のバランスはフィギュアを参考にしてほしいとお願いしました。我ながらとんでもない依頼の仕方だったとは反省し